フードバンクという言葉をはじめて聞いた時には、
食べ物を貯めるの?とか思ってしまった私。
生活困窮者や子ども食堂などに
むしろ提供する側なのです。
どんなメリットや問題点があるのか。
また利用方法とかあるの?
寄付の仕方はどうすればいいの?
といった疑問に思ったことも
調べてまとめました。
フードバンクとは、そのメリット
まずはフードバンクという言葉から。
市場に流通させることができなくなった
食品を企業から寄付を受けて、
それらを生活困窮者などに配給する
活動および、活動する団体のことです。
食品メーカーなどに発生する、
食べ物としては問題は無いのだけど
包装などに問題があるので
商品としては廃棄せざるを得ないものを
受け入れる先となります。
いわゆる廃棄を受け入れる企業の
食品偽装問題への対策と
廃棄の処理に関わるコストを減らせるので
企業側にとっても悪くない活動ですね。
食品に関してですがあくまで賞味期限内で
なおかつ安全性に問題のないものです。
賞味期限が切れて廃棄になったものは違います。
メリットをまとめました。
- 生活困窮者への食料の供給
- メーカーは廃棄コストを抑えられる
- 廃棄を減らしていることで企業価値が上がる
- 活動者や団体は仕入れコストを抑えられる
ちなみにアメリカ発生で、馴染みがなかったからか
最初は外資系企業からの寄附が多かったのが
食品偽装問題などもあって日本企業からの
寄付も増えつつあり、それに伴い
フードバンク団体も増えています。
フードバンクの問題点
一見するといいことばかりに見える
フードバンクという活動ですが
問題点がないわけではありません。
多くの場合問題となるのは
活動費と保管場所です。
フードバンク団体の多くはその活動の
予算を保管場所の維持費に
割いているという現状があります。
よくよく考えると冷蔵施設がないと
常温の食品しか受け入れることが
できないのです。
また、日本ではフードバンクという
取り組み事態が他国と比べて
普及しているとはいい辛い状況です。
- 国内全体で活動を把握する組織がない
- フードバンク活動に対する法律がない
- 個人への支援が少ない
- 認知度がそもそもない
最後は私が記事を書くきっかけでもありますが
知らない言葉だったのは確かです。
その他にも、国外での事例ですが
寄付の対象となった食品を
横流しする事例も存在します。
NPO法人などを悪用する例は
表面化していないだけでたくさんあるわけで
今後日本でも同じようなことがおきないとは
言い切れないのが現状でしょうね。
フードバンクの利用方法は?
すでに問題点を挙げたように
フードバンクの活動はその団体によって
内容に差があると思ったほうが
現状はいいでしょう。
例として東京都、神奈川県、埼玉県を中心に
フードバンク活動を行っている
セカンドハーベストジャパンの活動を
ご紹介させていただきます。
ちなみにですが、セカンドハーベストジャパンは
日本で最初のフードバンク団体で食品を
児童養護施設の子供達やDV被害者のための
シェルターなどに届ける活動をしています。
※個人向けの活動です。
1:パントリーピックアップ
缶詰めやパン、調味料などの食品を提供
※身分証明書が必要
2:モバイルパントリー
調理不要ですぐに食べられる食品を提供
3:炊き出し
調理済みのすぐに食べられる食事を提供
参考:http://2hj.org/recipient/individualuse.html
セカンドハーベストジャパンの場合は
参考のURLの公式サイトに
どこで活動を行っているか書いてありますので
そこに食品を入れる鞄を持って
足を運ぶ形になります。
利用して食費を何とかしようと考えるのは
止めてほしいものですね。
「貰ってあげる」という考え方をする人が
少数であることを願っています。
フードバンクに寄付をするには
食品メーカーが商品を提供するだけでなく、
活動資金や場所を寄付するという方法も
寄付の一つではあります。
特に冷蔵・冷凍施設のある倉庫の一角を
貸し出してもらえるだけでも大きいでしょう。
寄付の仕方に関しても統一された規格が
あるわけではないので団体により
様々というのが現状です。
多くの場合は近くの市町村と
フードバンク団体が連携しているので
近くの市町村の名前とフードバンクと入れて
検索することでも寄付の方法がわかります。
活動は広がって欲しいのですが
NPO法人で活動をしている方々の
理想は尊いし、ほとんどはそうだと思います。
しかし胡散臭さがどうしてもぬぐえないので
広がりすぎるのも気になってしまいます。
ですので、まずは国に働きかけて
法整備をすることや認知度を上げること
寄付された商品の偽装や横流し
業者の隠れ蓑にされないかなど
透明化の仕組作りが待たれます。
また、支援を受けられる人と
受けることができない人の
納得のいく基準ができるかも疑問。
しかしフードバンクの活動自体は
「もったいない」という日本人の
考え方にもあっていますし
素敵な活動だと感じています。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。