ふるさと納税の問題点が浮き彫りに!23区が減収で悲鳴?

ふるさと納税-問題-減収

ふるさと納税は個人で制度を利用する分にはうれしいことばかり。
しかし全体で見ると問題点がハッキリとしてきました。

23区など税収が減収した都市からすれば
冗談じゃないと言う気持ちでしょう。
どういう制度で何が問題なのか改めて整理してみました。

毎年少しずつ制度が変わっているので
この記事を書いている2017年3月13日現在のお話です。

限度額も最初と比べれば大きくなりましたし
実質2000円負担で普段手が届かない
高級なグルメなどが手に入るので
庶民にとってはありがたい制度なのですよね

まずはふるさと納税ってなんだっけ?
というところからサラっと。

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ふるさと納税とは?

ついつい返礼品のコストパフォーマンスに目が行きがちですが
そもそもどういう制度なのかは軽く知っておくといいと思います

自分のふるさとがどんな返礼品を用意しているか
などといった目先のことだけではなく
何に収益を使おうとしているのか?
ということがわかったりしますからね。

寄付金であること

自分の出身地や興味がある地域に寄付する制度です。

納税と名前はついていますが
税金を納めているわけではなく
寄付をすることで、返礼品がもらえたり
所得税が返ってきたり、個人住民税の控除を受けたりと
間接的に税金を納めたように見える制度なんですね

ちなみに私も勘違いしていたことを補足しておきます。

1万円の寄付を5回と、5万円の寄付を1回だと
前者は自己負担額2000円が5回で1万円?

なんて勘違いしている方もいらっしゃいますが
どちらも限度額に収まるのならば、
自己負担額は2000円で済むのです。

それはお得だと目の色を変えて
各地の返礼品を探しちゃいますよね。

住んでいる所の税収は減るから……

ふるさと納税を利用して返礼品&節税になってお得と
我々一般庶民が喜んでいる一方で
私達が実際に住んでいる地域は悲鳴をあげているわけです。

何しろ『所得税の還付』や『個人住民税の控除』が行われるので
従来の計算方法で税収を計算していた地域、
特にふるさと納税に対して何もアクションを取っていないところは
年々税収が減少しています。

平成29年度の東京23区の減収額は約207億円
28年度の約129億円からさらに減りましたね。

地方の過疎化、都市への一極化が進む中で
ふるさと納税の登場で、税収面ではむしろ立場が逆転
行政サービスに影響が出る可能性も。

個人ではよいことだとしても、
行政レベルでは問題が多々あるようです。

地方交付税で穴埋めできない

地方交付税という財政制度がありまして
地域で財源に格差ができるのを調整している制度です。

例えばレジャー施設がある地域は
非常に予算が潤沢ですが
それが他の地域もそうなのかというと違いますよね?

そういった財源を調整する制度なのですが
東京都は地方交付税の交付を受けていません。

基準を満たしていないという理由もあるでしょうが
ふるさと納税で税収が減ったので
地方交付税で補填してくれ
つまりは国から税金を貰おうというのは
市民感情としては納得できないです。

影響を受けて減収している地域も
地方交付税なんて他力本願で
何とかしようとは考えないで欲しいですしね。

ふるさと納税で暮らせる?

ちょっと軽い話題も挟みます。

私がふるさと納税に興味を持ったのは
返礼品だけで暮らしていると言う方の本を読んだからです。

そんな事が出来るならば自分もやりたい!
と、思ったわけですが簡単ではありませんでした(笑)

計算は複雑なので、物凄くざっくりなのですが
年収500万円で夫婦2人+中学生以下の子供2人で計算すると
限度額は6万円!

さすがにこれで暮らすのは難しそうです。

また、大抵の方は気にせずとも良いのですが
返礼品にも実は一時所得という税金がかかります。

返礼品だけで暮らすとなると、
今度は一時所得の計算も必要になるので
ちょっとした贅沢に使うぐらいが
面倒な税金の計算も無くて楽だと
つくづく感じてしまいました。

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ふるさと納税の問題点

ふるさと納税に関してまずはおさらいというか
私自身の確認も含めて見て頂きました。

この位の簡単な話でもすでに
あれ?ちょっとおかしくない?
なんて気がついた方も多いかと思います。

そこで現在問題となっている事柄に関して
確認していましょう。

過熱化する返礼品競争

特にふるさとや特定の地域に愛着が無い場合
制度の利用者はよりよい返礼品を求めます。

それは還元率が高いものであったり
他では手に入らない限定品であったりします。

アニメや漫画のキャラクターとのコラボで
ポスターを扱った徳島市は
約577万円の寄付金を1日で集めました。

その地域で使える商品券などは還元率が高いため
ネットで転売され問題になりました。

こういった強みや特産品がある自治体は強く
より魅力のある返礼品に寄付が集まる一方で
それがない自治体は?

何をもって平等とするのか、難しい問題ですね。

特産品?東京だけど山梨産!?

私も色んな地域の返礼品を見ていると

これ作ってるのって**県○○市だったんだ!

といった発見があって楽しいです。

一方で、明らかにその地域の特産じゃない
むしろ堂々と違う地域産のものを返礼品にしている
そんなところもあります。

これをどう捉えるかは個人の感情にお任せしますが
そうまでして寄付を集める姿勢には
ちょっと感心してしまいました。

23区には難しい?

東京23区にはこの制度は難しいのでは?
なんて思ったりもしました。

特産品なんて無いよね?という話ではなく
人手が足りないのではないか?という点
問題となっているのではないかと。

企画をする人間もそうですし
細かい税務に関する処理もふえるでしょう。

表面化していないだけで
業務に支障が出ている都市は多そうです。

公務員は黒い話題ばかりがニュースでは目立ちますが
民間も真っ青なブラックな現場も多いと聞きます
そういったフォローも必要でしょうね。

企業版は時期尚早な気がします

以上の問題を踏まえると、企業がまとめて
どーんと寄付が出来るようになるのは
今の日本では難しいのでは無いでしょうか?

賄賂や天下りなどとセットになる気さえしましたし
さらに役所の仕事が増えるわけですからね。

地域と企業の癒着の形が変わるだけ
そんな感じしませんか?

まとめ

ふるさと納税がどんな制度であるか?
簡単な説明と問題点を指摘しました。

とはいえ個人レベルでは、問題点から目を背けても
利用した方がお得な制度なんですよね。

23区をはじめとして、減収した地域の話を聞くと
大丈夫なのかな?と心配になりますが
問題があるので来年からやりません!
というわけにも行きませんよね。

年々利用者が増えているふるさと納税。

単にお得だからと利用していた人も
ちょっとだけ理念を思い出していただき
どんな地域なのかな?ということにも
目を向けてあげるのが一番なのでは無いでしょうか?

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